
准教授
小林 義彦
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概要
当教室では、一般教育として、前期に「医系の物理学」、「自然科学基礎(物理学)」を講義形式で行っています。どちらの講義も、医学や医療技術に関連づける?問題演習を多くする、などの工夫により理解しやすいようしています。また、e自主自学を活用して、授業中の小テストや確認問題を行い、理解の定着を行えるようにしています。通年では「医系の物理学実習」を実施しています。講義では扱いきれないやや高度な内容や、医療技術につながる物理学の学習をできるよう配慮しています。後期には選択科目として「人体の物理学」「先進医療のための科学」を開講しています。「人体の物理学」は人体をモデルとして、力学、熱力学、波動、電磁気学などを学べるように工夫されています。「先進医療のための科学」は現代物理学を基本として、放射線やMRIの基礎について学ぶことができます。
研究では、物質を物理学の手法(量子力学?量子統計力学)で研究する分野である「物性物理学」の実験的研究を行なっています。さまざまな物質の中でも、磁性体を中心に扱っています。物質の諸性質?機能は物質中の電子軌道状態によって決定されますが、電子は電気の源であると同時にミクロな磁石でもあるので、磁性の研究は物質全般に関連すると言っても過言でなく、磁性体には様々な新奇な現象が発現します。物理学教室では、金属間化合物や酸化物の磁性体を作製し、磁性や電子輸送特性のほか、加速器による放射光X線やパルス中性子などを用いた電子軌道状態の解明を目指し、研究活動を行っています。
教育内容
主な研究領域(研究内容)
物性物理学(実験)
?希土類?遷移金属化合物における磁性?電子輸送現象
?放射光X線を用いた電子軌道状態?化学結合状態の解明
?中性子散乱による電子-スピン状態の解明